さようなら日本海

2012/03/17 Sat 23:55

先々週、郷里の東北に住む叔父が亡くなり、葬儀のため帰郷しました。
田舎町では珍しいタイプの、知的でスマートな感じのする叔父さんでした。
叔父さん一家には近年わが家はとてもお世話になったので、
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
叔父さんのご冥福をお祈りします。


往復にはこれまで通り寝台特急の日本海に乗りました。
ですがこの日本海、今日17日で定期運行が廃止になりました。
これまで20年以上帰郷の折に何度も往復した列車ですが、
これに乗るのも今回で最後かな?とか思ったらやっぱり寂しいですね..。
いろんな人がいろんな事情で乗ってくる、あの夜汽車独特の雰囲気や、
今では心地よさすら感じるけど、やっぱり眠るには
ちょっとうるさい車輪の音と背中で感じる振動、
それとは対照的な、真夜中にどこかの駅で停車中の時間が止まったような静けさとか、
暗闇の中車窓を流れていく町の灯や雪明かり、
白々と明けていく群青色の空なんかが次々と心に浮かんできます。

両親が元気で実家も家族が増えてにぎやかだった頃、
郷里に向かう日本海で過ごす一晩は心浮き立つ楽しい気分だったし、
逆に帰りは、会う度に年老いていく両親と離れるのが心残りで、
後ろ髪を引かれるような心配と寂しさを感じながらの一晩でした。
父や母が亡くなったときは、知らせを受け急いで乗った列車の中で、
悲しみをこらえながら眠れない長い夜を過ごしたことも思い出します。
あんな気分で夜汽車に乗るのはもう勘弁してほしいですね。
能登で暮らすようになってからは、この日本海は
自分や家族のライフステージの移り変りやその折々の思い出とか、
そんな故郷につながる記憶の一部にもなっています。
世の中には鉄道に特別な思い入れを持つ人も多いようですが、
そんな人たちの気持ちも確かによくわかりますね。

今後も盆や正月には臨時列車として運行されるようなので、
ひょっとしたらまた乗ることもあるかもしれません。
そう思うとちょっと安心。でも予約取りにくいだろうなあ。
今回も平日にしては結構混んでるなー、と思っていたら、
廃止間近ということで記念に乗った鉄道マニアも多かったようです。
隣のブロックにも鉄道マニアの若者がうれしそうに乗っていて、
金沢に着く前にちょっと話したのですが、彼らはスゴいですね。
日本中のブルートレインにそれぞれ10回以上は乗っているそうで、
何時何分にどこの駅に何の列車が停まっているとか、どのあたりで通過するとか、
彼の頭には全部インプットされているようでした。

それにしても、中央と地方を結ぶ交通は年々便利になってきている反面、
地方と地方の行き来は逆にどんどん不便になってるような気がするんだけど、
このへんのところはもう少し何とかならないもんですかね。

日本海
走ってるのでブレてますが..

日本海
以前は函館行きもありました。

日本海
通路はこんな感じ。

日本海
寝台の中。浴衣もついてます。

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