先日またまたUさんに見せてもらったもの。

神戸雪汀

これは神戸雪汀(かんべせってい)という
加賀蒔絵の流れを汲む作家の作品です。
明治の輸出工芸ぽい雰囲気+ちょっと時代が降りて
大正モダンになった?とでもいった感じの、
あまり他では見たことのない独特な感覚の作風で、一目でとても気に入りました。
朱の不思議な連続模様が異彩を放っています。
Uさんの話では、神戸雪汀についてはあまり情報がなくよくわからないそうですが、
吹田市の仙洞御料屋敷、西尾邸の執事をしていたこともある人だそうです。
仕事場にある図録をちょっと探してみたら、喰籠を1点だけ発見。
これまた図案というよりは絵画風の、ちょっと変わった作品でした。面白いです。


京都駒井

もう一つこれは金工象嵌で有名な京都「駒井」の煙草入れ。
明治期の駒井音次郎は、日本を代表する屈指の名工として
海外でも評価の高い人だったそうです。
この工房は昭和16年まで制作していたとのことですが、
この煙草入れはいつ頃のものなんだろう?
金工にはあまり詳しくないのですが、布目象嵌という手法だそうです。
精緻で隙のない確かな技が感じられて、ずっと眺めていても飽きないです。

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工芸・アート・デザイン | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
神戸雪汀
 はじめまして。神戸雪汀のことが書かれてあったので、ついコメンント。今とてもタイムリイなんですが、吹田の旧西尾家住宅で、神戸雪汀の作品の展示をやっています。おっしゃるとおり、とてもユニークな図柄もあるので、面白いです。展示も見ましたが、幅広いデザイン的な図柄はユニークだと思いますよ。
吹田市立博物館のHPに次の記載があります。

http://www.suita.ed.jp/hak/Kyunishioke/kyunishioke.html
Re: 神戸雪汀
乱読おばさんさん、コメントと情報ありがとうございます!
はい、神戸雪汀展、今やってますね~。私の見せてもらったのは小さな箱でしたが、密度の高い絵画的な図案と、漆器では珍しい明るい白色が印象的な作品でした。展示会、面白そうですね。見に行ってみたいけど、ちょっと遠いし時間も取れそうにありません。吹田といえばだいぶ前に見に行った民博が非常に面白かったんで、またいつか行きたいとはずっと思っているんですけどね..。
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Re:
毎度コメントありがとうございます!
ということは、同じ作品が複数存在しているのですね。
そうですか、最高傑作ですか。そうおっしゃっていただけると、何だか私も紹介した甲斐がありますね。あの作品を何人かで見せていただいたとき、確かに私たちも洋館がさりげなく描かれているのが面白いねえ、と話した記憶があります。
図録は「日本の美 蒔絵」というタイトルで、東京青山の「みの美術」というギャラリーが2000年に開いた展覧会の図録のようです。おそらく一般に流通しているような本ではないので、入手は難しいと思いますが..。
洋画家に師事していたというのも確かに頷ける作風ではありますね。今度持主のUさんにもお話ししてみようと思います。

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