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いつもお世話になっているKさん夫妻とご一緒させてもらって、珠洲市で10/22日まで開催の奥能登国際芸術祭2017を見に行ってきました。こんなアートイベントがこんな近くで開催されるというのは、またとない貴重な機会。トリエンナーレとなってるんで3年後も開催する計画だと思うんですが、期待以上に面白かったんで奥能登の文化イベントとしてぜひ定着してほしいですね。
珠洲市は結構広くて1日ですべて見て回るのはちょっと無理なので、アートに詳しいKさん夫妻のピックアップした作品を中心に、冬の近さを感じる肌寒い曇天の一日でしたが、おかげさまで楽しく回ってきました。


最初に行ったのは、今回一番見たかった塩田千春さん「時を運ぶ船」
塩田さんの作品を初めて見たのは2011年の21美、「不在との対話」というインスタレーション。その印象が強烈で、以来ずっと気になってチェックしている方です。
今回の作品は、空間に糸を張り巡らすという塩田さんの典型的な手法の一つですが、赤い糸の迷宮が生み出す劇的な奥行きと、アーチと曲面の構造的な力感に圧倒されます。

塩田千春「時を運ぶ船」

塩田千春「時を運ぶ船」

塩田千春「時を運ぶ船」

実際にこの赤い光の中に立っていると、柔らかな固まり感?のようなものに包まれる感覚が非常に心地良かったです。砂を積んだ古い木造船は、遥か昔から時間を飛び越え、必然的に今ここに現れたような存在感。期待通りのすばらしい作品でした。

塩田千春「時を運ぶ船」

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三崎地区の海岸に移動して、こちらは小山真徳さん「最涯の漂着神」
難破船と、木で作られた鯨の骨格。曇天の下、土着の海洋民族のモニュメントのよう。

小山真徳「最涯の漂着神」

小山真徳「最涯の漂着神」

小山真徳「最涯の漂着神」

小山真徳「最涯の漂着神」

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次にこちらもスケールが大きく素晴らしかった岩崎貴宏さん「小海の半島の旧家の大海」
旧家の立派な座敷の中が大量の塩に埋もれ、船が浮かぶ日本海の風景に見立てられています。

岩崎貴宏「小海の半島の旧家の大海」

岩崎貴宏「小海の半島の旧家の大海」

岩崎貴宏「小海の半島の旧家の大海」

この作品を眺めていてちょっと連想したのが、西アフリカでサハラ砂漠周辺の村々が砂に飲み込まれていっているという話。この家も以前から空家だったそうで、座敷の中に塩の海があって懐かしい置物などが漂流している...というある意味異様な光景には、往時に繁栄を誇った立派な旧家が、人間の営みもろとも塩=海に飲み込まれつつあるような怖さもちょっと感じました。作者にそのような意図があったのかどうかはわかりませんが。

岩崎貴宏「小海の半島の旧家の大海」

岩崎貴宏「小海の半島の旧家の大海」


岩崎さんの作品の舞台となっているこの古い家の裏に回ってみました。
土蔵の朽ちた板壁が美しく、柿の実がなる一角に妙に郷愁を感じます。

奥能登芸術祭

IMG_2666.jpg

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次のこれは角文平さん「Silhouett Factory」
軽やかに風に吹かれる奥能登の風物誌。

角文平「Silhouett Factory」

角文平「Silhouett Factory」

角文平「Silhouett Factory」

角文平「Silhouett Factory」

(その2へつづく)
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