その1の続き)

明泉寺

有名な五重塔は、文化遺産オンラインによると室町前期(1333~92)となっていますが、
鎌倉時代末期の建立と書かれている資料もあります。
いずれにしろ1300年代に建てられたもののようです。
部分的に補修された跡も見えますが、プロポーションも良く美しいですね。

明泉寺

輪島市にも中段町に同じような時期の石造五重塔があって結構好きなんですが、
高さはこの半分ぐらい、やはり堂々たる迫力という点ではこの明泉寺の塔が勝りますね。
基壇には蓮弁の彫刻が施され、軒垂木や相輪の加工もより細密でかっちりしてます。

手元にある至文堂の「日本の美術」No.77の「塔」特集号を見たら、
この明泉寺の五重塔が表紙を飾っています。
解説によると、戦後このお寺の仏像の調査に訪れたところ、
仏像もさることながら当時破壊寸前だったこの塔の優秀さに驚き、
人々の協力を得て復興された、と書かれています。
明泉寺のサイトによると昭和45年11月に復元され、
同49年に国指定重要文化財に指定されました。
またかつては東西両塔があったのですが、現存しているのはこの東塔のみとのこと。

明泉寺


そうこうしているうちに時間も過ぎ、そろそろご住職昼寝から起きたかな~
と思ってもう一度住まいの方へ行って声をかけてみたところ、
今度はご住職が出てきてくれました。
拝観料を払おうとしたところ、この日はお忙しかったのか、
「いや~、今日はちょっと案内できないんでいいですよ(笑)」とおっしゃって、
結局今回は外だけですが特別に無料で見学させていただきました。

明泉寺

明泉寺

その後もしばらくの間蝉の声を聞きながら石に腰掛け、
この静かな境内でゆったりとした時間の流れに身をまかせて、
中世の人たちの営みにしばし思いを馳せてみました。

ところでこのお寺のご本尊は平安初期の千手観音像だそうで、
こちらもぜひとも拝見したいところなんですが、
ご開帳は7年に1度、前回のご開帳が昨年あったばかりのようで、
となるとこの次見ることができるのは2020年。...まだまだ先ですね。
まあ近いんでまた来てみようかと。今度はご住職のお話でも聞けたらと思います。

明泉寺

明泉寺

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