high hopes

ブルース・スプリングスティーンの新作"High Hopes"。
今回のアルバムはトム・モレロが多くの曲に参加しているせいもあって、いつもよりかなりハードな感触、分厚い音で気合も十分。まあ気合はいつも入ってるか。昔からのファンにはトムの超絶ギターは好みが別れるとこもあると思うけど、私はかなり気に入りました。

それにしても2000年代に入ってからのスプリングスティーンはほんとに好調で、いいアルバムを出し続けてるな~、と思う。まあ一部では低迷期なんて言われてた'90年代も、ずっと高いクオリティは保ってたと個人的には思うけど。
ともかく近年は、古くからのバンドメンバーのダニーやビッグマンが亡くなってちょっと寂しさも感じつつも、むしろ過去を振り切っていろいろと新しいことを取り入れて音も多様になってるし、そうやって前に進み続けた結果、アルバム全体から揺るぎない自信がひしひしと伝わってくるようです。
ミュージックマガジンのレビューでも、まだスプリングスティーンを聴いたことのないリスナーに迷わず新作を薦められるのがすばらしい、って書いてあったけど、確かにその通りだな~、と。

このアルバムにはカバー曲が3曲入っていて、ラストの"Dream Baby Dream"はスーサイドの曲。原曲のビートを排除して、祈るように神々しく歌い上げてアルバムの余韻を深めてます。この前ピーター・バラカンさんもラジオで言ってたけど、スーサイドのアラン・ヴェガはスプリングスティーンの歌うこのバージョンが非常に気に入っていて、死の床で最後に聴くのはこの曲になるだろう、自分の葬式でもこの歌を流してほしい、と語ってたそうな。

そういえば"Nebraska"に入ってる"State Trooper"は、スーサイドの強烈にアブナイ"Frankie Teardrop"に非常に影響された曲だと最近知って、改めてこの2曲を聴き比べたりしてるんですが、いや~面白いですね..。スプリングスティーンが昔からスーサイドをすごく好きなのは知ってたけど、普通に考えたら両者の音楽に全く共通点はないように思えるし、ファン層もほとんど重ならないはず。そんなところでこういうつながりを辿っていって幅が広がっていくのは、音楽を聴く大きな楽しみのひとつですね。

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