国宝 薬師寺展に行く

2013/06/29 Sat 16:34

石川県立美術館での「国宝 薬師寺展」の最終日(23日)に行ってきました。
最終日だけあってかなりの混雑でしたが、さすがに由緒ある薬師寺、見応えは十分でした。
何でもこの展覧会は、県立美術館史上2番目の入場者数だったそうです。
展示品の中からいくつか感想を。

今回の目玉の一つ、国宝の「聖観世音菩薩立像」は実に生き生きとして端正で整った美しさでしたが、その両脇にあった結構傷みの激しい2体の木像の佇まいにより惹かれるものがありました。銅像よりも木像が好きなせいもあるんでしょうけど、何で人は古く廃れたものにこれほどの美しさを感じるんでしょうね?

日本最古の彩色画といわれるこれも国宝の「吉祥天女像」は、2階の展示室にこれ1点のみが飾られています。ライティングの妙でほのかに光り輝き、まるで液晶ディスプレイで表示されてるようです。この絵は思っていたよりも小さくて、照明も抑えられているんで細部まではあまり良く見えなかったんですが、額縁として薄型の厨子に嵌め込まれていて、その設えが何とも神々しくていい雰囲気でした。

あと、塑像の残欠(粘土が半ば崩れ落ちた塑像の木芯など)にも非常に心惹かれました。
展示が円形に配置されていたせいもあるのかもしれませんが、何だか現代美術のオブジェを見ているようです。
朽ちかけたこれらの残欠をひとつひとつ眺めていると、往時の人たちの切実な祈りがこれらの小さな破片に込められているような気がしてきます。

ところでちょうど入場したときに入口でお坊さんのレクチャーがあって聞いていたんですが、薬師寺のお坊さんってほんと皆さん話し上手なんですよね~。
約30年前高校の修学旅行で京都・奈良を訪れたんですが、そのときにも薬師寺のお坊さんの話が漫談みたいに面白かったのを記憶しています。
(確か、法隆寺の五重塔よりワシらの東塔のほうがイケてるぞ、みたいな話だったかな)
お坊さんの話が上手いというのは、これは薬師寺の伝統なんでしょうか?
この日は薬師寺のトップ3が来館されていて、図録や著書を買えば見返しに一筆お言葉を書いてくださるということで、たくさんの人がお坊さんの話し上手に乗せられて?図録や本を手に行列に並んでましたね。

というわけで入場料も1,300円とちょっと高めでグッズや土産物も豊富、若干商売熱心な空気も感じないではなかったのですが、地元金沢でこれだけのお宝を至近距離で観ることができたんでまあ良かったかな。
そういえば奈良や京都は近年も仕事その他で何度か行ったけど、ゆっくりお寺を見て回るようなことはもう随分してないですね。一度時間を取っていろいろな寺院をじっくり見て歩きたいものです。

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