土曜日の午後、テレビでやってた「世界なぜそこに?日本人」という番組。
何気なく見ていたら、インドはワーラーナシーの有名な安宿、
クミコハウス(久美子の家)が出てきて、懐かしい気持ちでいっぱいになってしまいました。
もう20数年前になりますが、私もバックパックを背負ってインドを旅した折に、
このクミコハウスに泊まったことがあります。
当時久美子さんはアラフォーくらいでしたが今は62歳とのこと、
でも今も元気に宿を切盛りされている様子で、何だか見ていてうれしくなりました。
あの決してきれいとは言えない部屋に若い旅行者が集っている風景は、
昔と何も変わってないですね。
旦那さんのシャンティさんも昔からあんな風にすっとぼけた感じだったし。
でも久美子さんは36年間一度も日本に帰っていなかったとは..。
すっかり肝っ玉母さんみたいになってる久美子さんですが、
きっと心の中にはいろんな想いがあるんでしょうね。

ワーラーナシーといえばヒンドゥー教の非常に重要な聖地なので、
バックパッカーは大体みんな1度はここを訪れるのですが、結構治安も悪くて、
この町で消えた旅人も少なくないと当時からよく聞いていました。
私が泊まったときも、行方不明になった旅行者の写真が壁に貼ってあって、
残された荷物が置いてあったりして、えっ、マジで…(怖)という感じでした。
実際私も、川岸の有名な火葬場を見に行ったときに、
ゴロツキみたいな連中にからまれて追いかけられたりもしました。
そして夜にはまた追い討ちをかけるように、震え上がるような怖い話を同宿の旅人から
いろいろ聞かされたりして、そんなこんなで私にとってワーラーナシーという町は、
まるで何もかも飲み込んで目の前を流れるガンガーのように、
インドの底なしの深い闇を感じてしまう場所、みたいなイメージになってしまってます。

12年前再びインドに旅行に行ったんですが、ワーラーナシーには行けませんでした。
そのときはニューデリーでは携帯を持ってる人も結構多かったし、
マクドナルドもできてたりして、インドも近代化が進んで変わったんだな〜、と
思ったんですが、一昨日のテレビで見た限りではワーラーナシーの街は
当時とそれほど変わってないような印象を受けました。
死ぬまでにいつかまた訪れることがあるのかなあ?まあ多分ないだろうけど、
行けるもんならぜひもう一度行ってみたい町ですね。

この町の東側、ガンジス川の対岸は不浄の地とされ、誰も住まない荒れ地が広がっています。
毎朝夜明け前には目を覚まし、テラスに上ってその対岸から昇る朝日を眺めていました。
クミコハウスに滞在したのは4,5日くらいだったと思いますが、
ここのテラスから眺めた、川面を真っ赤に染めて昇る朝日は今でも忘れ難いです。
あの頃は若かったし、ずっと旅をして暮らしたいな〜とか、
学生時代が終わってこれから世の中に出て行く漠然とした不安とか、
いろんなゴチャゴチャした気持ちを抱えながら、朝食に呼ばれるまで
川や小舟や沐浴する人たちをずーっと眺めていた記憶があります。

そんなわけでいろんなことがフラッシュバックしてきて、
あんな頃の自分はどこへ行ったんかな?とか、あ〜また旅に出たいな〜、
でももういい歳になっちゃったな〜、とか、この20数年一体何をしてきたんかな〜、とか、
テレビを見ただけなのにいろんな思いが次々とわき上がってきて、
何とも言えず感傷的な気分になってしまった週末でした。
わけわからなくてすいません。

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