"Ever Is Over All" Pipilotti RIST

2012/11/07 Wed 21:17

金沢21世紀美術館、「ソンエリュミエール、そして叡智」という展覧会へ。
(2013年3月17日まで)
非常に多彩な作品が並んでいて心惹かれるものがいくつかありましたが、
実は一番気に入ってしまったのが無料ゾーンの長期インスタレーションルームで
公開されていたピピロッティ・リストの映像作品、"Ever Is Over All"でした。

壁2面に折れ曲がるように映写され、ほんわかしたお気楽なBGMが流れる中、
画面の右半分は花や緑の野原が無重力のようにぐるぐる回転し、
左半分は大きな花のつぼみを持った美しい女性が微笑みながら路地を歩き、
そのつぼみで次々と駐車中の車の窓ガラスを叩き割っていくという作品。
パンフの説明にも「…はかなくも力強く、過激ながらも親近感のある世界には、
混沌の現代を軽やかに生き抜く人間の美しさが表現されている」とありますが、
これが非常に爽快で思わず何ループも観てしまいました。
後ろから歩いてきた警察官も、女性を咎めるでもなく笑顔で敬礼していったりして。
安っぽいミュージックビデオと紙一重のような雰囲気もあるのですが、
ラディカルながらユーモアに満ちた展開が、
確かに力強くしなやかに生きていけそうな気持ちにさせてくれます。

あとで調べてみたらこの作品は1997年の制作ということで、結構古いんですね。
ピピロッティ・リストさんの他の作品もちょっと見てみたら、
結構グロテスクであえて不快感を煽るような作品もありますが、
この"Ever Is Over All"はなかなか美しいです。この女の人も美人だし。w
でもこんな人を街に野放しにしてたら非常にキケンですね。

※Youtubeに"Ever Is Over All"がいくつかUPされています。(→)
(このビデオでは映像は40秒過ぎから始まります)


あとこの展覧会で強く印象に残ったのが、奈良美智さんの"Fountain Of Life"
奈良さん独特の可愛らしいキャラクターの顔が積み重なり、
その目からとめどなく溢れ続ける涙。
一番下の子たちは、もう深い涙の海に半分沈んでしまってます。
これほど切なく、悲しみに満ちた作品は最近観たことがないかも。
この作品は2001年の制作ですが、今見るとどうしても3.11を連想してしまいます。

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