先週は東京に出張。空き時間に駆け足で日本橋高島屋の藤原新也「沖ノ島展」と、国立新美術館の「ジャコメッティ展」を見に行く。

藤原さんのは2013年の写真集「神の島 沖ノ島」掲載の写真が中心だったけど、大判で見ると沖ノ島の静かな空気感がよりリアルに伝わってきますね。記録することを意識して撮ったとのことですが、どの写真を見てもやっぱり藤原さんの写真の匂いが濃厚に漂ってます。
世界遺産で話題になってるせいか、平日にもかかわらず特にご年配の方でかなり混雑。みんな世界遺産好きなんだな〜。

沖ノ島

沖ノ島



ジャコメッティは実物をこれだけまとめて見たのは初めて。ジャコメッティの彫刻はあまりにも有名なので、大体みんなイメージが意識にすっかり定着しているだろうけど、改めてまっさらな目で眺めてみるとほんとに不思議な姿をしている。w

解説を読むと本人は非常に切実な思いで制作にあたっていたようで、それを踏まえてこの異形の作品群にじっと向き合ってみると、何だか芸術家の計り知れない精神の深淵を垣間見たような気分にさえなってきます。ジャコメッティに詳しいわけじゃないんで実際のところはわかりませんが、宗教性のようなものを強く感じるというか..。

ジャコメッティ

会場に小さな女の子を連れた若いお母さんがいて、その女の子が作品の幾つかに妙に反応してはしゃいだりしていて、一体この彫刻の何がこの子の心と反応してるんだろうな~、まあ他愛ないことなんだろうけど…とか思いながら微笑ましく見てたんですが、でもアートに限らず何かに感応する心というものを説明するのはほんと難しいですね。私もいくつかの作品には非常に惹かれたけど、何がどういいのかを言葉で伝えるのはほとんど不可能。私の言語能力が低いせいもありますが、無理やり言葉にしてみるとだんだん自分のことが胡散臭くなってくる..ww
それにしても、こんな小さな子にジャコメッティを見せようと思って連れて来るお母さんも素晴らしいですね。高い展示台に載ってる作品も、抱っこしてしっかり見せてたし。

ジャコメッティ

ところで展覧会なので陰影の強いスポットライトがあてられていましたが、この細かい粘土の塊の集積のような彫刻、作っている本人はどんな光の下で制作し、どんな光の下で見られることを想定していたんだろう?彫刻は置かれた場所の光によってだいぶ見え方が違ってきますよね。そこが面白いところでもあるんですが。

Ginza SIx
帰り道、ちらっと寄ってみたGINZA SIX。
吹き抜けに草間弥生さんのバルーンが。

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