最近初めて知ったんだけど、「了解しました」っていう言い方は
目上の人やお客様には使ったらダメ、ということなんだそうですね。
いや〜知らんかったな〜。今までお客さん宛のメールなんかでも普通に
「了解いたしました」って使ってたけど、中には気を悪くしてた人もいたんかな?
「いたしました」の部分は一応敬語になってると思うんだけど。

じゃあかわりに何て言えばいいのかって言うと、
「承知しました」とか「かしこまりました」が正解らしい。
でも比較的距離の近い人に対しては、ちょっと堅苦しくなる印象もありますね。

「了解」でも別に問題ないんでは?という意見もあるようで、
まあ言葉やその用法は時とともに移り変わっていくものだし、
これに限らず変化の過程でこういう意見の相違が出てくるのが
言葉っていうものなのかもしれませんね。

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「歓喜の人~棟方志功展」(南砺市立 福光美術館 5/10まで)

棟方志功は富山県福光町(現南砺市)に昭和20年から26年まで疎開していました。
その縁で、南砺市立の福光美術館には棟方志功の作品が数多く収蔵されています。
以前から一度ここには来たかったんですが、今回「歓喜の人~棟方志功展」ということで
更にまとまった作品が展示されるということで、やっと訪問。

棟方志功といえば、子供の頃にテレビで見た制作風景に強烈な印象があります。
目があまり良く見えなかったせいなんですが、顔を版木にこすりつけるようにして
一心不乱にノミを走らせる姿が鬼気迫るというか、もう迫力に満ちていて、
すごい人がいるもんだな~、と。

というわけで、棟方志功の作品をこれだけまとめて見たのは今回が初めてなんですが…
何というか、生まれ育った東北(青森)の土着の力が、ここ富山で仏の加護を得て
更に底知れぬ力となってほとばしり出た、とでも言うような、
どれもこれも見ていて圧倒される思いでした。

板画は「華厳譜」も長尺の「東北経鬼門譜」も「二菩薩釈迦十大弟子」も
河井寛次郎に捧げた「鐘渓頌」も、どれもほんとにすばらしい。荒々しい肉筆画も然り。
陰刻の「道祖土頌」「湧然する女者達々」は、まるで縄文時代の土偶の芸術のよう。
常設展示もあることだし、近いんだからもっと早く見に来れば良かったな。


棟方さんの言葉に「富山では、大きないただきものを致しました。
それは『南無阿弥陀仏』でありました。」とあるように、
疎開時代には北陸で盛んな浄土真宗の僧侶や宗教家と親交を持ち、
作風にも大きな影響を受けたようです。
柳宗悦も「他力」ということをしきりに説いていたし、
民藝運動の面々と深く交わっていた棟方志功にとっては、
真宗の思想に傾倒していくのは全く自然な流れだったんでしょうね。

ところで余談になりますが、常設展の方に展示されていたこの町出身の日本画家、
石崎光瑤の作品もどれも美しく、すばらしいものでした。


市内には別館として棟方志功記念館 愛染苑があり、ここでも作品を見ることができます。

愛染苑
愛染苑の前庭に棟方さんの像が


向かいには当時住んでいた家が移築されて公開されています。

鯉雨画斎

鯉雨画斎

「鯉雨画斎(りうがさい)」と名付けられたその家は、こじんまりとした平屋で、
建てられたのは戦後すぐなので材も粗末なものしか使えなかったようですが、
一家が親密に寄り添って暮らしていたことをうかがわせる、
暖かみを感じる心地よさそうな住まいでした。

鯉雨画斎

室内は撮影禁止でしたが、厠の壁には仏の絵が、押入の板戸には床柱や長押にはみ出すほど
荒々しく鯉の絵が描かれています。棟方さんは鯉という画題に昔から思い入れがあったようですね。

著書「板響神」には、「鯉雨画斎」という名の由来についての一節があります。
...醒(なまぐさ)い雨が降っている様な、たまらない、居ても立つても居られないといふ気持。
それを絵を描き通し、版画を彫り通して、おさえているといふ寸法、
それが鯉の雨となって鯉雨...

居間には棟方さんが制作した北陸銀行の1951年のカレンダーがかけられていたんですが、
これがまた実用性がかなり低そうな、実に自由なカレンダーでした。w でもこれ欲しい。
案内してくれた館員の方にとても丁寧に説明していただいたんですが、
驚いたのがこの家に平成9年頃?まで実際に人が住んでいたんだそうです。

ところでいつも思うんだけど、
芸術家や作家が住んでいた家を見るのってほんと面白いですよね。

愛染苑
愛染苑の前庭には棟方志功が夫人のことを詠んだ歌碑があります。
「小矢部川 雪解け居るも 吾妹子の 矢羽根紫 袂香ふも」
万葉集に載っててもおかしくないような、いい歌ですね。
棟方さんって型破りだけど、ほんとにいろんな才能のあった人なんだなあ..。


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