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先日またまたUさんに見せてもらったもの。

神戸雪汀

これは神戸雪汀(かんべせってい)という
加賀蒔絵の流れを汲む作家の作品です。
明治の輸出工芸ぽい雰囲気+ちょっと時代が降りて
大正モダンになった?とでもいった感じの、
あまり他では見たことのない独特な感覚の作風で、一目でとても気に入りました。
朱の不思議な連続模様が異彩を放っています。
Uさんの話では、神戸雪汀についてはあまり情報がなくよくわからないそうですが、
吹田市の仙洞御料屋敷、西尾邸の執事をしていたこともある人だそうです。
仕事場にある図録をちょっと探してみたら、喰籠を1点だけ発見。
これまた図案というよりは絵画風の、ちょっと変わった作品でした。面白いです。


京都駒井

もう一つこれは金工象嵌で有名な京都「駒井」の煙草入れ。
明治期の駒井音次郎は、日本を代表する屈指の名工として
海外でも評価の高い人だったそうです。
この工房は昭和16年まで制作していたとのことですが、
この煙草入れはいつ頃のものなんだろう?
金工にはあまり詳しくないのですが、布目象嵌という手法だそうです。
精緻で隙のない確かな技が感じられて、ずっと眺めていても飽きないです。

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