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エヴィデンス~ザ・コンプリート・フェイム・マスターズ
by キャンディ・ステイトン


ソウルファンとしてはやっぱりこれは外せないかなあ、と。
キャンディ・ステイトンのFAME録音の完全版ということなので。
初CD化が22曲、うち12曲は未発表という全48曲入りです。
日本でソウル解説といえばこの人、鈴木啓志さんの充実した解説も入っています。
詳細な知識とデータをもとに、原盤ライナーの誤りも厳しく指摘してくれています。
Disc 2はあまり評価の高くないという3枚目のLPが中心とのことで
初めて聴く曲が多かったのですが、キャンディはキャンディ、
確かにDisc 1に収録されている1,2枚目のすばらしさにはかないませんが、
決して悪くはありません。

それにしてもジョージ・ジャクソンの書く曲はほんとにいい、と再確認。
彼自身のアルバムも3枚持っていますが、どれもハズレなしにすばらしいです。
このアルバムにも大名曲として有名な"How Can I Put The Flame"をはじめ、
LP未収録で今回のアルバムの目玉でもある"For You"、"Never In Public"など、
ジョージ・ジャクソンのからんだ曲が数えてみたら18曲入っています。

キャンディの最大の魅力はやっぱりこの天性の声、てことになるんでしょうか。
レコードコレクターズの9月号の記事によると、
録音の際にプロデューサーのリック・ホールが
キャンディに何度も繰り返し歌わせることで、声に荒削りな質感を持たせたとのことです。
とにかくこのハスキーで切ない声でバラードを歌われたら、
ほんとに胸を締め付けられるような気分になってきますね。

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金沢に出かけたときによく寄るインド料理屋さんです。
インドカレーが好物なもので..。
メニューによっては器のチョイスがあまりインドっぽくないのですが、
料理はどれもしっかり真面目に作ってあって以前からお気に入りの店です。
写真手前はこの夏限定メニューの夏野菜カレー。
普通のカレーとちょっと違う独特のスパイスの風味がして、
エビと夏野菜がどっさり入っていて美味でした。
ライタ(ヨーグルトで和えたインド風サラダ)も
カルピスみたいな甘みがあって美味しかったですね。
ちなみにこのお店のカレーは普通に頼むとあんまり辛くないので、
辛いのが好きな人は辛さUPで注文するのがよいかと。
キッドピクスで描いたみたいな脱力系キャラのイラストもGood。
能登・北陸 | コメント(0) | トラックバック(0)
朝日新聞の読書欄に「よみたい古典」という連載記事があります。
しばらく前の回は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」ということで、
女優の裕木奈江さんが「銀河鉄道の夜」についていろいろ語っています。

私が「銀河鉄道の夜」を初めて読んだのは十代の半ば頃でした。
子供のときから星や宇宙が大好きだったのと、
その年頃の気分もあったのかもしれませんが、
夢の中を旅しているような幻想的で色彩豊かな世界に一気に引き込まれ、
私にとっては生涯心に残る宝物のような存在の物語になりました。

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死者を黄泉の国へ送っていく列車、
そしてその列車の乗客となってしまった親友の死出の旅に同行して
天の川や星座を巡る、というイメージがあまりにも美しく、哀しく、
全編に渡って主人公の少年ジョバンニの気持ちに痛いほどの共感を覚えました。
寂しさや劣等感を抱え、時にちょっとすねたりしつつも、他者の幸福を心から願い、
「ほんとうのさいわい」を考えてしまう心が愛おしいです。
鳥捕りの男に対してジョバンニが抱く複雑な感情も、
子供の頃自分も確かにこんな気持ちに覚えがあるような気がするし、
客船の沈没事故で死んだ青年との会話の場面で、
ジョバンニが2度繰り返して言わなければならなかった
「...そんなんでなしに、たったひとりのほんとうのほんとうの神さまです」
という痛切な言葉には胸を衝かれました。
大人になってからも何度か読み返し、
もちろん十代に読んだときとは違う印象を持ったり、
昔は見えなかったことも見えてきたりするようになりましたが、
読後の深い余韻は初めて読んだときと変わることがありません。

ところがこの連載で紹介されている読者の投稿によると、
意味がよくわからないという方も結構おられるそうで、何だか意外な気もしました。
確かにファンタジー、童話の形はとっているものの、
賢治の宗教思想や世界観がちりばめられた集大成のような作品なので、
この作品を解釈するのは一筋縄ではいかない難しさもあるかもしれません。

裕木奈江さんはさすがに賢治ファンとのことで、
背景も含めかなり読み込んでおられるようですが、
一つとても面白いコメントがありました。
作中、いたちから逃げて過って井戸に落ちた蠍が、溺れ死ぬくらいなら
いたちに体をくれてやれば良かった、と悔いる心情に共感して、
「…私も死んだら、使える臓器は使ってもらい、残りは堆肥にでも
なんでもして欲しい。倫理としてではなく、リサイクルという意味で。」と語っています。
こんなことを言う女性はちょっと珍しいような気がして、
何だかユニークで面白い人だなあ、と彼女のことが気になってきました。

裕木さんといえば昔アイドルで可愛かったし結構好きでしたが、
近年はデヴィッド・リンチの映画にも出たりして、海外でも活躍されているそうです。
写真も撮っているそうなのでちょっと見てみたら(→)
美しく魅力的な写真がたくさんあります。構図も決まっていて上手いですね。
裕木さんが最近出ている映画をググってみたら、今年公開された
「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」というのがありました。
アイスランド初のスプラッター・ホラー映画ということで、
予告編を観てみたら…うーん、面白そうだけどかなりエグい…。

というわけで「銀河鉄道の夜」に話を戻すと、
この作品を読むと否が応でも「死」について考えさられます。
賢治は最愛の妹のトシを病気で失い大きな衝撃を受けたのですが、
それがこの作品の成立に大きく影響しているいう説もあるようです。
そういえばトシの死を詠った「永訣の朝」という詩も
中学の国語の教科書で読みましたが、その悲痛な内容がとても印象的でした。
でも「銀河鉄道の夜」は哀しみだけで満たされている訳ではなく、
それを振り切るかのような希望や喜び、幸せも感じられます。
いつか自分も死んだら銀河鉄道に乗って星座を巡るのかな、とか想像してみると、
やがて迎える死というものも少しだけ楽しみな気もしてくるのです。

裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(上)
裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(下)

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海へ、行く。

2011/08/17 Wed 18:43

毎日暑いのでいつもの仲間で海へ行くことにしました。
海はまだ遥か下。遊歩道を降りて行きます。
海1

こんな感じの道をひたすら歩いて...
海2

ときどきこんなケモノ道みたいなところが...。
草をかき分けかき分け...もう汗だくです。
海3

だいぶ海面が近づいてきました。もうすぐです。
海6

やっと海岸に出ました。お疲れさん。
海4

じゃあ泳ぐか。
海5

といった感じで真夏の休日、のんびりだらだらと過ごしました。
しかし泳ぎ疲れた帰り道、これが結構しんどいです。
上に着く頃にはまた汗だくになります。
日日 | コメント(0) | トラックバック(0)
仕事場のパソコンを6年ぶりに新調しました。
今までPower Mac G5をしつこく使ってたのですが、
もういい加減替えてくれてもいいだろうということで、
申請書も無事受理され、届きました、iMacの21.5inch。
使っているソフトの都合でまだLionにしたくなかったので、
Snow Leopard搭載機がまだあるうちにと、予定よりも早く慌てて購入。
世間ではiMacもぼちぼちLionに切り替わってるんでしょうか?

というわけで以前からやってみたかったデュアルディスプレイにしてみました。
今までG5で使っていたモニタはNECの LCD2190UXi ですが、
さすが日本製の液晶パネルだけあって品質はすこぶる良いです。
iMacの画面はツルピカなので目が疲れそうだし、
やっぱメインはNECのモニタで、本体のiMacをサブということにします。

iMac (mid2011~) から外部モニタに出力するには、Thunderboltポートが
Mini Displayポートを兼ねているので、ここから出力します。
このNECのモニタについているケーブルはDVIなので、
Mini DisplayポートをDVIに変換するアダプタが必要になります。
Apple純正の Mini Display Port - DVIアダプタ を見たら3,400円でちょっと高い。
サードパーティのはたまにハズレがあって不具合が起きるという情報もありましたが、
値段の違いは大きい。まあ大丈夫だろうとAmazonで1,680円のやつをゲット。安い。
でもMade in Chinaでメーカー名も書いてないなあ...。大丈夫か?
パッケージは何となくAppleぽくしてあるんだけど。

MIni Diaplay Port -DVI

connect

ともかく一旦システム終了し、早速アダプタとケーブルをつないで再び起動。
立ち上がったら、すぐにディスプレイを認識してくれました。
「システム環境設定→ディスプレイ→調整」で、
「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外せば、
2つのモニタの位置関係も、メニューバーをどちらに表示するかも
マウスドラッグで好きなところに配置できます。
聞いていた通りほんとに簡単でした。拍子抜けするくらい。

display_setting.jpg


デスクトップピクチャは左右それぞれ独自に設定できますが、
スクリーンセーバは同じものでしか設定できないようです。

iMacデュアルディスプレイ

というわけで地球の2ショットにしてみました。
今のところアダプタの不具合もなく、快適にデュアルディスプレイできてます。
これで画面も広く使えるし、仕事もはかどるなあ。ナイス。
とか思ってたのですが、もう毎日暑くて何だかぐったり、
あんまり仕事してません。世の中は盆休みだし。

余談ですが、付属のMagic Mouseも遅まきながら初めて使ってみました。
ちょっと形が平べったすぎて若干持ちにくいのですが、
スクロールの使い心地は予想以上に良くて、こちらもなかなか快適ですね。
そのうち MagicPrefs でも入れてカスタマイズもしてみようと思います。

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8月 原爆忌に思う

2011/08/09 Tue 23:02

8月という月は、生命の力が最もみなぎる盛夏の中にありつつ、
広島、長崎の原爆の日、そして終戦記念日、
さらには故郷や父母、祖父母を思い出すお盆も重なって、
鎮魂の気持ちとともに過去に思いを巡らせてしまう、
どこか感情をざわざわと掻き立てられる季節のような気がします。

今日8月9日は長崎原爆の日です。
先日6日の広島原爆の日、NHKスペシャルで
「原爆投下 活かされなかった極秘情報」という番組がありました。
これまで米軍の原爆投下は防ぎようのなかった奇襲攻撃だと言われてきましたが、
新たな証言と資料から、実は日本軍が原爆投下の動きを事前に察知していながら
何ら対策を取らなかった、という内容でした。
特に長崎においては、2度目の原爆攻撃があることを
5時間前にほぼ把握していたにもかかわらず全く手が打たれず、
空襲警報すら出されることがなく、広島と同様に
全く無防備な状態で再度の悲劇を招いてしまったとのこと。
もし何か動いていたとしても原爆投下を防げたかどうかはわかりませんが、
少なくとも被害を最小にする努力はできたのでは、と思うと、
悔やんでも悔やみきれない思いがします。

「もし2度目の原爆攻撃があったら、体当たりしてでも止めるつもりだった」
と語っていた、長崎に近い大村基地の元日本軍パイロットの本田稔さん。
本田さんが、上層部が情報を掴んでいたことを今回初めて知らされた、
そのときの驚き、怒り、痛恨の表情... そしてじっと目を瞑りしばしの沈黙の後、
「これが日本の姿ですかね…。また同じことが起きるんじゃないですか。
こんなことを許していたら。」と語った言葉があまりにも重すぎます。

この番組を観た多くの人が同じように感じたかもしれませんが、
やはりどうしても今起きている原発事故、
それに対する政府の対応と重なって見えてしまいます。
なぜこれほどまでに危機管理ができないのか?
なぜ失敗から学ぶことができないのか?
何か日本人の民族的な特性でもあるのだろうか?
それとも世界の他の国でもこんなものなのだろうか?...と。

上層部の人間の無知、無為無策、傲慢、根拠のない楽観主義、自己保身、無責任..など、
もちろん責めを負うべき人間は厳しく追及されるべきだとは思うのですが、
彼らを断罪するだけでは済ませることのできない、
日本人の組織としての問題も大きいのではないかという気もします。
何にしても、国を導く立場の人間の判断ひとつで、
何も知らされていない国民がとてつもない災厄に見舞われてしまう、
そんな悲劇はもう2度と起きてほしくないと強く思います。

それにしても思うのは、
私たちがチェルノブイリ、スリーマイル島という地名を誰でも知っているように、
世界中でHiroshima、Nagasakiに続いて、Fukushimaまで
負の記憶として認知されてしまったのが残念でなりません。

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