ペトリコール

2017/08/18 Fri 00:01

お天気が続いたあと久しぶりに雨が降り始めたときなんかに、何とも言えない独特な匂いがすることがありますね。あの匂いに、実はちゃんと名前があるんだそうです。知らんかった。

その名もペトリコール(Petrichor)、なかなか素敵な響きです。ギリシャ語で「石のエッセンス」という意味なんだそうで、これまた詩的だ..。確かにあれは乾いた地面から何かが昇華しているようなイメージがあります。

Wikiによるとこの匂いの正体は、「特定の植物から生じた油が地面が乾燥している時に粘土質の土壌や岩石の表面に吸着し、雨によって土壌や岩石から放出されることにより独特の匂いが発生する」ということなんだそう。雨が地面にあたると非常に細かい水滴となって空気中に舞い上がり、そのときにその物質も一緒に空気中に舞い上げているということでした。へええ、面白いな~。

これを聞いてもう一つ思い出したのが、いわゆる「お日様の匂い」
お布団を天日干しにしたときの、あのどこか懐かしく幸せを感じる匂いですが、あれの正体は何かというと、ダニの死骸の匂い?なんて俗説もあるようですが実はそうではなくて、カネボウさんがちゃんと分析して解明してるんだそうです。曰く、「汗や脂肪、洗剤の成分などが太陽光や熱で分解されてできる、アルデヒド、アルコール、脂肪酸など..」とのこと。リラックス効果も確認されてるそうですが、逆に何でそういう匂いを人間は心地よく感じるようにできてるのか、不思議といえば不思議。

それはそうと、最近布団干してないな..。

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親父のガリ版鉄筆

2017/08/10 Thu 22:39

ガリ版の鉄筆

これは親父が生前使っていた謄写版、いわゆるガリ版用の鉄筆。
親父は小学校の教師をしてたんですが、当時は今みたいにプリンタもコピー機もないし、学校で配るプリントとかテスト用紙なんかをみんなガリ版で刷ってました。

子供の頃の親父の思い出といえば真っ先に浮かんでくるのが、夜遅くまで茶の間のテーブルに座って、ヤスリ盤の上にのせたロウ紙に鉄筆でガリガリ原稿を書いてた姿。昨年実家を処分することになって片付けをしに帰ったとき、何だかやけにそんな親父を懐かしく思い出し、捨てるに忍びなく持ち帰ってきました。

箱の裏を見ると、マーカーで「S51.7.6」と買った日の日付が書かれてます。(うちの両親は、何にでも買った日付をマーカーで書いておくタイプでしたw)
コピー機が一般に普及してきたのはいつ頃だろう? はっきりとはわからないけど、昭和51年(1976年)なら、田舎でももう程なくガリ版刷りはお役御免になっていく頃ですね。なので、おそらくこの鉄筆は買い替えた2代目か3代目か、もっとか?よく見てみるとそれほど使い込んだ跡もないし。できれば古いのが残ってれば良かったんだけど、新しいの買ったんで捨てちゃったんかな..?まあ何にしろ親父を思い出す品ではあります。

ガリ版の鉄筆
下段にはいろんな替刃や砥石も入ってて、道具として何だかそそられるw

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先週は東京に出張。空き時間に駆け足で日本橋高島屋の藤原新也「沖ノ島展」と、国立新美術館の「ジャコメッティ展」を見に行く。

藤原さんのは2013年の写真集「神の島 沖ノ島」掲載の写真が中心だったけど、大判で見ると沖ノ島の静かな空気感がよりリアルに伝わってきますね。記録することを意識して撮ったとのことですが、どの写真を見てもやっぱり藤原さんの写真の匂いが濃厚に漂ってます。
世界遺産で話題になってるせいか、平日にもかかわらず特にご年配の方でかなり混雑。みんな世界遺産好きなんだな〜。

沖ノ島

沖ノ島



ジャコメッティは実物をこれだけまとめて見たのは初めて。ジャコメッティの彫刻はあまりにも有名なので、大体みんなイメージが意識にすっかり定着しているだろうけど、改めてまっさらな目で眺めてみるとほんとに不思議な姿をしている。w

解説を読むと本人は非常に切実な思いで制作にあたっていたようで、それを踏まえてこの異形の作品群にじっと向き合ってみると、何だか芸術家の計り知れない精神の深淵を垣間見たような気分にさえなってきます。ジャコメッティに詳しいわけじゃないんで実際のところはわかりませんが、宗教性のようなものを強く感じるというか..。

ジャコメッティ

会場に小さな女の子を連れた若いお母さんがいて、その女の子が作品の幾つかに妙に反応してはしゃいだりしていて、一体この彫刻の何がこの子の心と反応してるんだろうな~、まあ他愛ないことなんだろうけど…とか思いながら微笑ましく見てたんですが、でもアートに限らず何かに感応する心というものを説明するのはほんと難しいですね。私もいくつかの作品には非常に惹かれたけど、何がどういいのかを言葉で伝えるのはほとんど不可能。私の言語能力が低いせいもありますが、無理やり言葉にしてみるとだんだん自分のことが胡散臭くなってくる..ww
それにしても、こんな小さな子にジャコメッティを見せようと思って連れて来るお母さんも素晴らしいですね。高い展示台に載ってる作品も、抱っこしてしっかり見せてたし。

ジャコメッティ

ところで展覧会なので陰影の強いスポットライトがあてられていましたが、この細かい粘土の塊の集積のような彫刻、作っている本人はどんな光の下で制作し、どんな光の下で見られることを想定していたんだろう?彫刻は置かれた場所の光によってだいぶ見え方が違ってきますよね。そこが面白いところでもあるんですが。

Ginza SIx
帰り道、ちらっと寄ってみたGINZA SIX。
吹き抜けに草間弥生さんのバルーンが。

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中国・舟山市へ出張

2017/07/20 Thu 23:28

先週、仕事で中国の舟山市というところに行ってきました。舟山市は上海から高速道路で約4時間、東シナ海に浮かぶ多くの島で構成された、人口114万の中国にしてはやや小ぶりな都市です。若いころ返還前の香港へ行ったことはあるけど、中国へ行ったのは今回が初めて。仕事で行ったので観光は皆無、写真もあまり撮ってないですが一応何枚かUP。

広大な中国のほんの一部を短時間垣間見ただけとはいえ、車窓に次から次へと現れる林立する高層マンション群、行けども行けども終わらない長大な橋梁、広い道路に真新しいビルが立ち並び美しく整備された新興地区、エントランスに高級車が並ぶ豪華なホテル群などなど…、近年経済が頭打ちだのなんだのと言われてるけど、クレーンが乗っかって建設中の高層ビルも多数、内実はさておきとりあえず外目には今でもガンガン成長し続けている国という印象です。

中国・舟山市
中央が舟山市庁舎
中国・舟山市

中国・舟山市
上の3枚は泊まったホテルからの眺め。お客様に用意していただいた豪華なスイートルームで、広いバスルームにはジャグジー付きの風呂もついてます。安いビジネスホテルに慣れた身には何だか立派すぎて逆に落ち着かん..ww


大体新しくて立派なところばかり案内していただいたんですが、途中ちょっとだけ通った旧市街に惹かれました。雑然とした、庶民の活気にあふれた古いアジアの街、といった雰囲気がまだ若干残っていて、あ~時間があったらぶらぶら街を歩いてみたいもんだな~、と…。
でかい漁船?がずらっと停泊する海岸通りも、何だか南ヨーロッパあたりの街に来たような景色。(南ヨーロッパ行ったことないけどw)でもこれらの船も日本の領海に来てたりするんだろうか?などと思ってもみたり。

中国・舟山市
旧市街の路地裏を1枚
中国・舟山市

中国・舟山市

中国・舟山市
上の2枚は海岸通りのあたりで

中国・舟山市

ところで、中国では街中を多数走っているスクーターがほとんど全て電動スクーターでした。で、逆に何故日本では電動スクーターが普及してないんだろう?との疑問。まあ技術的なこと以外に業界の事情や思惑、政治的な絡みなんかもあるんだろうけど、実際のところどうなんでしょうね?
というのも、日本の自動車産業は世界的な電気自動車開発の流れに完全に乗り遅れていて、遠からずガラパゴス化、このままでは衰退した家電や携帯の二の舞になるぞ…という話を最近よく聞くので..。
車とバイクじゃまた事情も違うだろうけど、音もなく静かに走るスクーターの群れを眺めていたらそんなことも頭に浮かんできて、このやたら元気な中国の空気を肌で感じながら、日本の先行きにちょっと不安も覚えた出張でした。

中国・舟山市
唐突に現れた超モダンな建築。オペラシアターだそうです。

中国・舟山市
これまたモダンな政府系の建物。

中国・舟山市
夕食をご馳走になったレストランからの眺め。上海料理はどれも超美味!
今回は全体的に分不相応なもてなしをしていただいたような気がするんで、この後もがんばって仕事しようと思います。w

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立葵

2017/07/05 Wed 23:02

タチアオイ

先月、同じ市内ですが郊外に引越しをしました。
新しい住まいの入口で立葵がお出迎え。庭にはアヤメも咲いてました。
こういうのがあると何だか嬉しいですね。

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アンクルトリスの楊枝入

2017/06/18 Sun 21:32

今TVでやっている、吉高さんと馬場くんが出ているトリスのCMに登場するアンクルトリスの人形。コレうちにも昔からありました。子供の頃からあるから、もう40年以上前のものじゃなかろうか?ちなみに楊枝入れになってます。

アンクルトリス

このキャラを作った柳原良平さんが、今働いている会社と所縁のある方だったこともあって、去年実家を処分することになり片付けに行ったとき、食器棚の中にあったこれが非常に気になり、捨てずに持って帰ってきました。

うちのコレは右手にトリスじゃなくてレッドのボトルを持ち、葉巻をくわえ左手にはピストルを構えたハードボイルド・バージョン。柳原さんの絵も好きなんでなかなか気に入ってます。

アンクルトリス
アンクルトリスなのにRedと書いてあるw

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「手で確かめられる範囲のことを、ていねいに大切におこなっていくだけではだめなのではないか、という不安…」

これは今年の元日の新聞に載っていた川上弘美さんの言葉ですが、5月半ばになった今でもこの言葉がずっと引っかかっていて、折に触れて繰り返し心に浮かんできてます。

一つには、戦争や大災害なんかがあると私たちの日々の暮らしなんて簡単に吹き飛んでしまうし、しかもそれは遠く離れた場所や遥かな昔に起きたことでもなくて、割と近いところで実際に起きてます。今現在も苦しんでいる人がたくさんいるし、ひょっとしたらこれから自分の身に降りかかってくることがあるかもしれない。もちろん川上さんはそういう大きな災厄のことだけを言っているのではなくて、この世界全体が複雑で捉えきれなくなっていることを、不安とともに語っています。

普通に、自分にできることを誠実に、当たり前にやっていけば何とか生きていけるし、生の充実も感じられる。ずっとそんな世界であってほしいんだけど、そうではなくなっていくのではないか、という怖さや不安。日々そんなに大きなストレスを抱えているわけでもないし、それなりに興味のあることや楽しみもあるけど、私も川上さん同様に何故か最近こんなことをよく感じるようになってます。年齢のせいなのか、それとも、ずっと経済が停滞したままの時代に育ってきた今の若い人たちは、もっと切実に不安を感じてたりするんでしょうか?

SF小説なんかだと、未来の世界は荒廃したディストピアとして描かれたり、逆にいろんな問題が解決したユートピアであったりするけど、ほんとにこの先50年後や100年後の世界は一体どうなっているんだろう..?もちろん自分はそこまで生きてはいないけど、例えば5年後や10年後でも正確に予想するのはどんどん難しくなっていくような気がしますね。

できれば、「手で確かめられる範囲のことを、ていねいに大切におこなっていくだけで」ささやかに、幸せに生きていける世の中であってほしいですね。

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